11月, 2023年
頭痛薬を飲みすぎて頭痛が出てしまう?
2023-11-17
最近朝晩は冷え込み、日中は20℃近くまで暖かくなる日が続いていて、体調を崩してしまう方も多いと思います。
なんとなく風邪っぽくて総合感冒薬(痛み止めやせき止めなど、いろいろ混じった風邪薬)を飲んだり、頭痛がつらくて痛み止めを飲んだりということを続けてしまっていませんか?
本来頭痛(痛み)は私たちの体に異常が起きていることを伝える救援信号のようなものです。それを長い間薬で抑え込んでしまうと、体は気づいてもらおうとして、痛みを感じやすい状態になってしまっています。これによって発生する頭痛を薬物の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)と言います。痛み止めがないと生活ができない状態になってしまうということです。
診断の基準は、片頭痛の薬や、強い痛み止めは1か月に10日以上、市販薬に含まれるようなものでは15日以上の頻度で3か月を超えて、長期間痛み止めを飲んでいるかになっています。該当する頭痛は薬物の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)と判断されます。
原因の薬を2か月飲まないようにすれば正常な状態に戻るとされていますが、かなりつらい時間を過ごすことになります。
1か月に15日も頭痛や風邪の症状が出る場合、重大な病気が隠れている可能性が高いです。数日市販薬を飲んでも症状が変わらなかったり、返って悪くなる場合はすぐに病院の先生に相談しましょう。
今は大丈夫だけど念のため風邪薬を飲んでおこうという行為も大変危険です。どうしても用事があるときや、症状がつらいときだけお薬を使い、そうでないときは体を休めて、無理をしないようにしましょう。
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