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繰り返し使用できる処方せん【リフィル処方せん】

2024-06-28

2022年から開始されたリフィル処方せんというものをご存知でしょうか。

先生の発行した1枚の処方せんで、最大3回まで薬局で薬を受け取ることができるというものです。(1回に受け取れる日数、使用回数は患者様の状態から医師の先生が指定します。)

※病状が安定している患者様にだけ発行でき、睡眠薬や発売間もない薬、麻薬、湿布などの処方日数に制限のある薬はリフィル処方せんにはできません。

一回目は通常の処方と同じで4日以内に薬局に持ってきていただき、2回目は1回目にお渡しした薬がなくなる日の前後7日の間にお返しした処方をもって来ていただきます。すべて同じ薬局で受け取る必要はありませんが、患者様の状態を確認して医師に報告するために、できるだけ毎回同じ薬局を利用していただくと助かります。

紙の処方せんでは、患者様に処方せんを保管していただく必要がありますが、最近使用が始まっている電子処方せんではマイナンバーカードがあれば紙の保管の必要がないのでお勧めです。(当局は2024年7月中には電子処方せんに対応できる見込みです。)

リフィル処方せんにするメリットとしては、先生の診察の間に薬剤師が健康状態や、しっかり薬を飲めているかを確認し、必要があれば途中で病院の受診を勧めたりすることができることです。病院で待つ時間がないけど、長期間同じ薬を飲むことが心配という方にお勧めです。ぜひ先生に相談してみてください。

わからないことがありましたら是非薬局で薬剤師にご相談ください。

 

 

“夢のやせ薬”の落とし穴

2024-05-26

「運動や食事制限の必要なし」
「簡単にやせられる」

こうした“甘い”うたい文句を目にしたことはありませんか?

ある薬を使用することでやせられると宣伝する「GLP-1ダイエット」です。

処方は自由診療で行われ、オンライン診療の普及もあって急速に広がっています。

痩せられると聞くとすごく魅力的に聞こえるかもしれませんが、薬にはリスクがつきものです。このGLP-1にもリスクはあるようで、糖尿病に対するGLP-1受容体作動薬の使用が胆道疾患、膵炎、腸閉塞、胃不全麻痺など消化器系有害事象のリスクを高めることが報告されているようですが、減量目的での使用については安全性が確認されていません。減量目的でのGLP-1受容体作動薬使用による消化器系有害事象リスクを評価した研究者がいるようで、膵炎リスクが9倍に上昇するなどの結果を報告していました。腸閉塞のリスクも高まるようです。

薬にはリスクが付き物なので、よく医師や薬剤師と相談して治療を勧めていけると安全だと思います。

まだまだ続きそうです

2024-04-23

当局でもそうですが、他の薬局でも「いつものお薬がなくて…」と説明を受けたことはありませんか?

いつまでこのような状況が続くのか?と思ったことはありませんか?問題が起きた当初は安定供給できるまで2~3年くらいと言われていました。

その2~3年はもう過ぎていますが、まだまだ現状は安定供給されない状況が続いています。薬局としては、何とか薬を切らせないように入荷を頑張っていますが、

製薬会社からは不定期な入荷が続いています。一つ改善されると次は他の薬が足りないという状況が日々繰り返されています。

 

何とかいつものお薬をお渡しできるように努めてまいりますが、このような状況が今も続いていることをご理解願います。

もし薬の変更などでご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、不明点があれば納得できるまでご質問ください。

4月からお薬代が変わります

2024-03-26

なぜか4月になるといつもの薬なのに、窓口での会計が変わっていることがありませんか?

実は医療用の薬には「薬価改定」というものがあり、毎年薬の価格が見直されています。

毎年4月から新しい薬の価格になるため、4月になると薬代が下がったり、上がったりすることがあるのです。

もし自分の薬の価格が知りたい方は、普段薬と一緒に渡している薬の説明書を見てみてください。1錠あたりの価格が書いてあります。

人によって自己負担割合が異なるので、その価格の1割、2割、3割が自己負担となります。

興味がある方は調べてみてください!!

4月から新型コロナウイルス治療薬の自己負担額が増えます(´;ω;`)

2024-02-23

昨年末、一旦落ち着いた新型コロナウイルスの報告数ですが、年明けから急激に増加してしまいました。厚生労働省の発表によると、神奈川県は2月に入り少し落ち着いているように見えますが、小田原市の薬局薬剤師の目線ですと、かなり増えてしまっていると感じています。抗生剤やせき止め、抗炎症薬の品薄も続いており、感染後の対応も難しくなっています。当局も先生に類似薬への変更をお願いしたり、近隣の薬局さんや、卸売り業者さんの助けを借りながらなんとか対応していますが、今後の状況によっては調剤をお断りしないといけなくなるかもしれません。インフルエンザも右肩上がりに増加している状況で、かなり大変な状況になっています。

そんな中、ニュースで4月から新型コロナウイルスの公費負担が全廃になると報道されました。治療薬は1割負担3000円、2割6000円、3割9000円となっていましたが、今後は他の薬と同じように、薬の値段×負担割合となります。薬局で調剤できる内服の治療薬は現在3種類、ラゲブリオ(約9万円)、パキロビッドパック(約10万円)、ゾコーバ(約5万円)があります。薬のお金だけで3割負担の方は1万5千円~3万円くらいかかってしまうことになります・・・病院代や交通費、薬局での調剤料なども合わせると、4~5万円持って病院に行かないといけなくなってしまいます。

現在の9000円でも高額なので、重症化のリスクのある方にしか処方されていない状態ですが、今後処方されることはあるのでしょうか?処方されないと薬局で廃棄になってしまい、10万円の赤字(;’∀’)になってしまうので、大量に在庫することができず、緊急時の対応も困難です。記載の通り、せき止めや抗炎症薬も品薄のため、治療せずに重症化してしまったり、長引いてしまっても、対症療法すら困難です。

今後の政府の対応に期待したいところですが、まずは自分にできることから。予防が効果的なことはすでに皆さんわかっていると思います。もう一度気を引き締めて、換気やマスクの着用、人込みを避けるなどの対応で自分を守っていきましょう。

 

マイナンバーカードを使った医療費控除 

2024-01-24

そろそろ確定申告の時期ですね。

昨年度まで医療費控除をするために、明細書や領収書をすべてとっていたのですが、中々大変ですよね。

去年から確定申告にマイナンバーカードが使えると噂には聞いていたのですが、「今年こそは!!」と思って、マイナンバーカードを使って医療費控除をしてみようと決心しました。

本音は、もう領収書を取っておくことが面倒になったからです(笑)

 

自分の場合は、マイナンバーカードを用意し、スマートフォンでマイナポータルにログイン。すると「健康医療(医療費)」と書かれている項目がありました。そこをクリックすると、なんと2023年にかかった医療費が書いてあるではないですか!!素晴らしい!こんなに簡単に確認できていいのですか?

世間では色々と言われているマイナンバーカードですが、うまく使えれば便利なものなのだな、と感じました。医療費控除をされている方は是非、マイナンバーカードを使ってみてください!!もう明細書、領収書とはおさらばできます!!

風邪をひかないために

2023-12-20

現在、風邪薬が全般的に入りにくい状況です。特に咳止めの薬はかなり入荷が厳しい状況です。

なので、今は予防に力をいれてもらえたら、と思っています。

風邪をひかないための7つのことを以下に示します。

01. 毎日ゆったりと睡眠をとろう

睡眠不足からくる疲れとストレスは、かぜに対抗する免疫のはたらきを弱めます。できれば毎日6時間以上はとりたいものです。

02. 偏食・暴飲・暴食をしない

免疫の力は、カラダの状態に左右されやすいもの。カラダの調子を崩す偏食・暴飲・暴食は控えましょう。

03. 毎日、カラダを整えよう

適度な運動は免疫力アップにつながります。ウォーキングやストレッチをするだけでも、カラダの調子が整います。

04. 極端な厚着、薄着をしない

あまり厚着をしていると、寒さに対する抵抗力がつきません。といっても、無理な薄着は逆効果。ほどほどが一番です。

05. 手洗い、うがいをしよう

あらかじめ習慣づけておかなければ、万全の予防策とはいえません。かぜがはやり始めてからでは遅いので日頃から心がけましょう。

06. 乾燥した所や人ごみを避けよう

ウイルスを持っている人のせきやくしゃみの飛沫を吸い込んでうつることがよくあります。特に乾燥した所では空気中に飛び散ったウイルスが長時間生きているため、感染する確率も高くなるのです。

07. たばこは控えよう

たばこは血管を収縮させ、血液の流れを悪くするだけでなく、のどや肺に軽い炎症を引き起こし、ウイルスに対する抵抗力を弱めます。

 

寒暖差もあり、体調を崩しやすい時期です。みなさま体調にお気を付けてお過ごしください。

頭痛薬を飲みすぎて頭痛が出てしまう?

2023-11-17

最近朝晩は冷え込み、日中は20℃近くまで暖かくなる日が続いていて、体調を崩してしまう方も多いと思います。

なんとなく風邪っぽくて総合感冒薬(痛み止めやせき止めなど、いろいろ混じった風邪薬)を飲んだり、頭痛がつらくて痛み止めを飲んだりということを続けてしまっていませんか?

本来頭痛(痛み)は私たちの体に異常が起きていることを伝える救援信号のようなものです。それを長い間薬で抑え込んでしまうと、体は気づいてもらおうとして、痛みを感じやすい状態になってしまっています。これによって発生する頭痛を薬物の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)と言います。痛み止めがないと生活ができない状態になってしまうということです。

診断の基準は、片頭痛の薬や、強い痛み止めは1か月に10日以上、市販薬に含まれるようなものでは15日以上の頻度で3か月を超えて、長期間痛み止めを飲んでいるかになっています。該当する頭痛は薬物の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)と判断されます。

原因の薬を2か月飲まないようにすれば正常な状態に戻るとされていますが、かなりつらい時間を過ごすことになります。

1か月に15日も頭痛や風邪の症状が出る場合、重大な病気が隠れている可能性が高いです。数日市販薬を飲んでも症状が変わらなかったり、返って悪くなる場合はすぐに病院の先生に相談しましょう。

今は大丈夫だけど念のため風邪薬を飲んでおこうという行為も大変危険です。どうしても用事があるときや、症状がつらいときだけお薬を使い、そうでないときは体を休めて、無理をしないようにしましょう。

 

 

お薬の在庫状況

2023-10-31

数か月前にお薬が足りない旨をお知らせさせていただきましたが、未だに状況は改善しません。

むしろ悪くなっている感覚すらあります。

今のところ何とかギリギリのところで、薬がなかったり、薬の大きな変更をお願いすることなく薬をお渡しすることができています。

先発、ジェネリック問わず入りにくい状況ですので、その日の状況で急にジェネリックから先発品になり、薬代がいつもより高くなりご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

神奈川県薬剤師会主催の研修会に参加してきました。

2023-09-21

9月10日日曜日に横浜市で開催された研修会で、助産師さんと高校の養護の先生の講演を聞いてきました。

助産師さんの講演では、妊娠SOSかながわという活動についてと、実際の相談内容、薬局に来る女性の悩みについて教えていただきました。

妊娠SOSかながわでは経験豊富な助産師さんが、電話では月水金の16時~21時、LINEでは毎日相談を受けつけているそうです。若い妊婦さんや家族の予期しない妊娠や、出産に関する悩みについて支援してくれるそうです。

「妊娠SOSかながわ」で検索をするとチラシがみられるということでした。当局でも案内のポップを設置しています。

今年は薬局でも妊娠について大きな変化がありました。今まで緊急避妊薬は、対面かオンラインで病院の先生の診断を受けてから、処方箋に基づいて研修を受けた薬剤師がお薬をお渡ししていましたが、2023年夏(9/20現在では何も通知は来ていません(´;ω;`))に一定の条件を満たす薬局で、医師の診察なしで、研修を受けた薬剤師が直接販売する試験を行うと厚生労働省から発表されました。当局はまだ調剤の実績がないので、今回の調査には参加できませんが、事前の調査で9割の賛成意見があったということで、薬局への期待を感じています。海外では90の国や地域で実際に市販されているということで、日本は遅れてしまっている状況です。悪用、乱用の恐れがあるため、簡単に購入できることは、いいことだけではないので、実際にどこの薬局でも購入できるようになるにはかなりの時間がかかると思います。

現在、緊急避妊薬の処方を受け付けることのできる薬局のリストが公表されています。日本薬剤師会のオンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤についてというページから検索することができます。

当局では緊急避妊薬の販売はできませんが、10月から妊娠検査薬の取り扱いを始めます。女性薬剤師の対応が可能ですので、ご相談ください。

 

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