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頭痛薬を飲みすぎて頭痛が出てしまう?
最近朝晩は冷え込み、日中は20℃近くまで暖かくなる日が続いていて、体調を崩してしまう方も多いと思います。
なんとなく風邪っぽくて総合感冒薬(痛み止めやせき止めなど、いろいろ混じった風邪薬)を飲んだり、頭痛がつらくて痛み止めを飲んだりということを続けてしまっていませんか?
本来頭痛(痛み)は私たちの体に異常が起きていることを伝える救援信号のようなものです。それを長い間薬で抑え込んでしまうと、体は気づいてもらおうとして、痛みを感じやすい状態になってしまっています。これによって発生する頭痛を薬物の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)と言います。痛み止めがないと生活ができない状態になってしまうということです。
診断の基準は、片頭痛の薬や、強い痛み止めは1か月に10日以上、市販薬に含まれるようなものでは15日以上の頻度で3か月を超えて、長期間痛み止めを飲んでいるかになっています。該当する頭痛は薬物の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)と判断されます。
原因の薬を2か月飲まないようにすれば正常な状態に戻るとされていますが、かなりつらい時間を過ごすことになります。
1か月に15日も頭痛や風邪の症状が出る場合、重大な病気が隠れている可能性が高いです。数日市販薬を飲んでも症状が変わらなかったり、返って悪くなる場合はすぐに病院の先生に相談しましょう。
今は大丈夫だけど念のため風邪薬を飲んでおこうという行為も大変危険です。どうしても用事があるときや、症状がつらいときだけお薬を使い、そうでないときは体を休めて、無理をしないようにしましょう。
お薬の在庫状況
数か月前にお薬が足りない旨をお知らせさせていただきましたが、未だに状況は改善しません。
むしろ悪くなっている感覚すらあります。
今のところ何とかギリギリのところで、薬がなかったり、薬の大きな変更をお願いすることなく薬をお渡しすることができています。
先発、ジェネリック問わず入りにくい状況ですので、その日の状況で急にジェネリックから先発品になり、薬代がいつもより高くなりご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
神奈川県薬剤師会主催の研修会に参加してきました。
9月10日日曜日に横浜市で開催された研修会で、助産師さんと高校の養護の先生の講演を聞いてきました。
助産師さんの講演では、妊娠SOSかながわという活動についてと、実際の相談内容、薬局に来る女性の悩みについて教えていただきました。
妊娠SOSかながわでは経験豊富な助産師さんが、電話では月水金の16時~21時、LINEでは毎日相談を受けつけているそうです。若い妊婦さんや家族の予期しない妊娠や、出産に関する悩みについて支援してくれるそうです。
「妊娠SOSかながわ」で検索をするとチラシがみられるということでした。当局でも案内のポップを設置しています。
今年は薬局でも妊娠について大きな変化がありました。今まで緊急避妊薬は、対面かオンラインで病院の先生の診断を受けてから、処方箋に基づいて研修を受けた薬剤師がお薬をお渡ししていましたが、2023年夏(9/20現在では何も通知は来ていません(´;ω;`))に一定の条件を満たす薬局で、医師の診察なしで、研修を受けた薬剤師が直接販売する試験を行うと厚生労働省から発表されました。当局はまだ調剤の実績がないので、今回の調査には参加できませんが、事前の調査で9割の賛成意見があったということで、薬局への期待を感じています。海外では90の国や地域で実際に市販されているということで、日本は遅れてしまっている状況です。悪用、乱用の恐れがあるため、簡単に購入できることは、いいことだけではないので、実際にどこの薬局でも購入できるようになるにはかなりの時間がかかると思います。
現在、緊急避妊薬の処方を受け付けることのできる薬局のリストが公表されています。日本薬剤師会のオンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤についてというページから検索することができます。
当局では緊急避妊薬の販売はできませんが、10月から妊娠検査薬の取り扱いを始めます。女性薬剤師の対応が可能ですので、ご相談ください。
お薬がたりません…
ニュースなどでも報道されているところですが、製薬メーカーからの医薬品の供給が不安定になっています。
日本製薬団体連合会の発表によると、今年6月のデータでは、「限定出荷」と「供給停止」の品目が全体の22.3%あるそうです。6685成分の内で、すべての品目が「通常出荷」の成分は4870(74.6%)ということでした。注文をして、必ず翌日入荷できると言えるお薬は、3/4程度しかない状況になっています。
当局は精神科の近くの薬局ですが、抗精神病薬の副作用を抑える薬で現在入荷困難となっているお薬があります。代替薬も在庫が厳しい状態で、変更ではなく、中止で様子を見ていただいている患者様もいるような状態になっています。その他のお薬でも、効果の似たようなお薬に変更していただいている場合があります。
患者様の治療、健康のために在庫の確保に努めていますが、メーカー、卸売り業者や近隣の薬局への在庫確認や、どうしても調達できない場合の医師の先生へのお電話など、通常よりも調剤にお時間をいただいてしまうことがあります。何卒、ご容赦ください。
暑さ指数
7月も終わりますが、毎日暑いですね。
最近テレビで「暑さ指数」という言葉を聞きました。知らなかったので少し調べてみました。
暑さ指数とは?
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。 暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。
と環境省のHPに記載がありました。28~31が厳重注意、31以上が大変危険で室内でも熱中症の可能性があり、外出は控えた方がいいと書かれていました。
もしテレビで聞く機会がありましたらご参考に。
土用の丑の日
うなぎは高タンパクでビタミンも豊富
暑さで食欲がないときでも手軽に栄養が摂取できる滋養食です。
日本では昔から、夏土用の期間は夏バテしやすいこともあり、
「丑の日」に身体に良い「う」のつく食べ物(梅干し・瓜・うどんなど)を食べる
「食い養生」の風習がありました。
江戸時代、平賀源内の提案で、夏に売上げが少なかったうなぎ屋さんに
「本日 土用丑の日」という看板を出させたところ大繁盛に。
その後、他のうなぎ屋も真似するようになったことで習慣が定着したということです。
2023年の土用の丑の日は、7月30日です。
皆さんも、うなぎを食べて夏を乗り切っていきましょう!
5類になった新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの感染法上の分類が5月8日から、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられました。
医療関係者として一番気になる点は、検査・診療、その費用、外出自粛期間などです。少し調べてみました。
感染の疑いがある場合の検査や診療は?
A:5月8日からは、原則として、季節性インフルエンザなどと同じようにどの医療機関でも診療できるようになります。ただし、診療するかどうかは各医療機関にゆだねられているので、実際にすべての医療機関が診療するとは限りません。
→実際に少し前に病院を受診したのですが、発熱などの風邪症状がある方は時間を分けて診察を行っていました。今後は病院毎に対応が変わってくると思うので事前に電話してから受診することをお勧めします。
治療費や検査費はどうなるの?
これまで検査費や治療費は全額公費で補助されており、感染者の自己負担は初診料や再診料などのみでした。5月8日以降、検査費や治療費について自己負担が生じます。ただし、新型コロナウイルスの治療薬は季節性インフルエンザの治療薬に比べて高額なものが多いため、患者の負担が急に増えないように、9月末までは高額な治療薬の費用については公費による補助が続きます。10月以降については今後、流行状況などを考慮して決めることになっています。
→新型コロナウイルスに効果があるとされている薬はかなり高価です。9月末まではコロナウイルス治療薬の薬代はかかりませんが、調剤料などの自己負担は発生します。
感染者や濃厚接触者の外出自粛はどうなる?
A:法律に基づいた外出自粛要請はなくなります。しかし、厚労省は、発症日(無症状の場合は検査のための検体採取日)の翌日から5日間、あるいは5日目にも症状がある場合は症状が軽快してから24時間経つまでは、他の人に感染させるリスクが高いので、外出を控えるよう推奨しています。学校では、発症日の翌日から5日間は出席停止になります。厚労省は、5日目以降も10日間過ぎるまでは、マスクを着用したり、高齢者ら重症化リスクの高い人との接触を控えたりして、感染を広めないような配慮をするよう呼びかけています。保健所による「濃厚接触者」の特定は無くなります。
→厚労省によると、感染者が他の人に感染する可能性のある量のウイルスを排出している期間は症状が出る2日前から発症後7~10日間です。排出量には個人差がありますが、平均的には発症日から3日間は排出されるウイルス量が多く、発症から4日目~6日目にかけてウイルスの量は発症日の20分の1~50分の1に減ります。ただ、7日目以降も、ウイルスの排出が無くなるわけではありません。
このため厚労省は、発症の翌日から5日間は外出を自主的に控えることを推奨しています。5日目にもまだ発熱などの症状が続いている場合には、症状が軽快してから24時間経つまでは外出を控えるよう推奨しています。
その期間が過ぎて外出する場合も、10日間経過するまでは、ウイルスを排出している可能性があるため、不織布のマスクをしたり、重症化リスクの高い人との接触を控えたり、周りの人にうつさないような配慮をするよう呼びかけています。10日間過ぎた後も、せきやくしゃみが続く場合は、症状が収まるまでマスク着用などで他の人に感染させない「せきエチケット」を心がけるよう呼びかけています。
まだまだ医療機関ではマスクの着用をお願いしたり、以前との変化はあまり感じられませんが、外を歩いているとマスクを外して散歩をされている方が増えたように感じます。
少しずつ以前の生活が取り戻せていけるといいですね。
もし発熱したり、風邪症状がでて自宅療養するときに薬の飲み合わせなど気になる点がありましたら、薬局にご相談ください。
お薬手帳の活用方法
お薬手帳は1993年の医療事故をきっかけとして導入されたそうです。阪神淡路大震災や東日本大震災などの災害時にも、飲んでいたお薬の名前を医療者が確認でき、治療を継続するための貢献ができたという話を聞きました。
現在では、同じ薬局を3か月以内に利用する場合に、お薬手帳を持ってくると、お会計が安くなる制度があり、国としてお薬手帳の利用を拡大しようとしています。
誕生して30年になるお薬手帳ですが、日々の業務の中で、お薬の記録ノートとして持っているだけではもったいない!!もっと活躍できるツールだと感じているので、お薬手帳でできることについてご紹介していきたいと思います。
①まず基本は、患者様ご自身、ご家族、病院の先生をはじめとした医療者が飲んでいるお薬の内容を確認できることです。
お薬の飲み方を管理をされる方が確認することができますし、複数の病院、薬局を利用している患者様の場合は、お薬手帳を確認することで、飲み合わせの悪い薬、名前は違っても同じ種類、または似た種類が処方されることを医師、薬剤師が確認し、防ぐことができます。
②患者様自身でアレルギー歴や、今までかかったことのある病気、飲んでいるサプリメントなどの情報を書き込んでいただくことで、飲んではいけない薬を確認することができます。
お薬の中では、今飲んでいる薬、今の体の状態だけではなく、以前糖尿病と診断されたが、今の血糖値は正常などの場合にも飲まない方がいいお薬が存在します。お薬をお渡しするときに口頭で確認し、今まで飲んでいたお薬を確認するようにはしていますが、病名や、発生時期などを記載していただいていると、確実に確認することができます。
③旅行時や災害時に持ち歩いていただくことで急な体調の変化や、お薬の紛失時などでも医療機関が適切に対応できるようになります。
お薬の名前をはっきり思い出せないという場合には、一言で血圧の薬、糖尿の薬と言っても、現在では多くの種類のお薬が存在し、さらに先発品とジェネリックで名前が異なることもあり、薬品名を伝えて思い出してもらうことはかなり難しいです。お薬手帳を持っていれば必要なお薬の情報を、初めて診ていただく医師の先生に正確に伝えることができ、治療の継続をすることができます。
④お薬手帳には健康の不安、医療者への要望などを自由に記載していただけます。
お薬手帳は薬剤師から他の方々への一方的に情報を提供するツールではなく、薬剤師も情報を集めています。お薬を飲み始めてから不快な症状が出てきたというメモを書き込んでいただければ、副作用ではないかと検討することができますし、普段はやり取りのできない、ご家族や、訪問看護師さん、ヘルパーさんなどからの質問や要望に応えることができます。
また、日々の変化や血圧、血糖なども記載していただいている場合があり、薬剤選択に非常に助かっています。
お薬手帳に書いていけないことはありませんので、自由に記載していただき、患者様ご自身、周囲の皆様もぜひ治療に参加してください。
※当局では電子お薬手帳も導入しています。スマートフォンでお薬手帳を管理することができるようになります。パンフレットもご用意しておりますので、気になる方はお声がけください。当局採用のメーカー以外のアプリでもお薬情報を入力することができます。
マイナ保険証
みなさまはもうマイナンバーカードを作りましたか?
薬局ではマイナンバーカードを保険証として使える「マイナ保険証」という便利機能があります。
「なんか面倒くさい」とか「よくわからないから」と言って作ったままにしていませんか?
薬局で使っていただくと色々なメリットを受けられます。
「マイナ保険証」を使った場合のメリットとは?
- ・データに基づく診療・薬の処方が受けられる
- ・高額療養費制度もスムーズに利用できる
- ・転職などをしても健康保険証として使える
- ・確定申告がラクになる
- ・病院や薬局での患者の窓口負担が少なくなる
などがあります。実際に私は今年、確定申告をしたのですが、かなり手続きが簡便に感じました。
せっかく作ったので、1度は使ってみることをお勧めします!!
ヒートショックについて
暖房の効いたリビングから寒い浴室に移動することで血圧が急変し、熱い湯船に浸かることで更に変動します。
10度以上の温度差を移動するのが危険と言われており、入浴中に失神したり、脳卒中などの疾患を起こすことがあるのです。
住宅内を移動した際の急激な温度変化による影響を防ぐためには、住宅内の温度差を小さくすることが良いと言われています。
脱衣所や浴室、トイレに暖房器具を設置したり、断熱工事を行うことで温度差を小さくすることが出来ます。
ヒートショックは、命にかかわるおそろしい現象ですが、環境要因が引き起こすものです。正しい知識を持ち対策を講じることで、確実に防ぐことができます。
万全なヒートショック対策で、この冬を元気に乗り切りましょう。
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