新型コロナウイルスワクチンの副反応

2021-04-04

ワクチンを打つうえで気になるのが副反応だと思います。

ワクチンを接種すると、熱が出たり、接種した部分が腫れたりしたりという副反応が起きることがあります。感染症に詳しい国立三重病院の谷口清州臨床研究部長によりますと、発熱や腫れなどのワクチンの副反応は、免疫を活性化させるという「主反応」が起きていることの裏返しで、免疫の機能が働いて効果が出ていることの現れだということです。

新型コロナウイルスでもこうした副反応が報告されているため、どのような症状が出るのか事前に知っておくことが大切です。

日本で最初に接種が始まったファイザー製のワクチンの場合、アメリカのCDC=疾病対策センターの週報によりますと、1月13日までにファイザーのワクチンを接種したおよそ81万5000人のうち、1回目の接種では
▽接種部位の痛みを訴えた人が72.9%、
▽疲労が21.9%、
▽頭痛が17.5%、
▽筋肉痛が14.7%、
▽接種部位の腫れが6.2%、
▽発熱が5.8%、
▽悪寒が5.5%、
▽関節の痛みが5.3%、
▽吐き気が4.2%報告されました。

こうした症状は接種のあと1日から2日以内に起こることが多く、数日で消えることが多いということです。

日本国内で新型コロナウイルスのワクチンの先行接種を受けた20代から70代の医療従事者、1万7138人について厚生労働省の研究班が確認されている接種後の症状をまとめたところ、
▽接種部位の痛みが出た人は全体の92.4%、
▽けん怠感があった人は23.1%、
▽頭痛は21.3%で、
まれに、疲労や頭痛で日常生活に支障が出たという人もいたということです。

さらに
▽37度5分以上の熱が出た人は3.3%で、いずれの症状も接種の翌日に症状が出た人が多かったということです。

また、新型コロナウイルスのワクチンを接種したあとに「アナフィラキシー」と呼ばれる激しいアレルギーが起きたケースがあったと報告されています。

これらの副反応は新型コロナウイルスのワクチンに限ったことではなく、インフルエンザウイルスの予防接種でも起こりうることです。アナフィラキシーショックに関しても、その場で適切な薬を投与すれば大きな問題になることはありません。

なので過度に副反応を恐れずに、しっかりと予防接種をすることが明るい未来につながっているのでないでしょうか。

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